生きている木の性質・向きの
見極めが、「まるはち」の職人の魅力です。
ヒノキは伐採後、約200年で最も強度を増します。このことからも分かるように、木は伐採後も生きており、少しずつ姿を変えていきます(変形)。
この木が持つ一本一本異なる性質(個性)を見極め、適所に使っていくことが本来の木造建築でした。しかし近年では木材を鉄やコンクリートなどの工業製品と同じように寸法が合えば全て同じものと考えられた木造建築が多く見られます。実は木には日の当たる向きにより表となる面と裏が存在しています。これらの向きを考慮した加工をすることでも家は一層強固なものとなります
木造軸組工法をより強固なものにする「墨残し」という隠れた職人技。
木造軸組工法では、一本一本の柱や梁の結合が建物全体の強度を大きく左右します。太く丈夫な柱を使用しても、結合部の結合が緩ければ強度は半減してしまします。近年は機械での加工(プレカット)が主流となっており、プレカットは職人が手作業で何日もかけて行う加工をわずか数日でおこなってしまいます。そして工場にて大量に生成される規格品のため、建築現場で組み合わす際の天候や条件により、万が一組み合わないことを恐れ少しゆとりを持った寸法での加工がおこなわれています。「まるはちの家」の職人は、状況に合わせ、わずか1ミリほどの線(墨)を線の外側・中心・内側で切り分けることで、結合部の強度をより強固なものにしています。
木に対する小さなこだわりの積み重ねが
より安心して暮らせる家づくりの秘訣です。
プレカットの木材での棟上げ(柱に梁を差し込む工程)であれば、木材の自重または、手で簡単に差し込めますが、「まるはちの家」の棟上げは、柱と梁が組み合わせられるギリギリの寸法で加工をおこなっているので、一本一本を木槌で力一杯叩き込んで差し込んでいきます。このため、棟上げの日は木槌を叩きすぎるあまり、昼ごはんの際は手が自然に痙攣して箸が持てないほどです。
また、図面だけだは分からない、
細かなご要望にも臨機応変に対応できるのも
職人がつくる家ならではの魅力です。
最初、他社で相談をした時、私がイメージした家はできないといわれ、知人の勧めで山本産業さんに相談をしたところ「はい、出来ます。」とすぐ言っていただけました。
いざ打ち合わせが始まり、私も妻も、あーしたいこーしたいとどんどん夢が広がりましたが色々な要望も受け入れて頂けました。図面ではわからない部分や実際出来てみないとイメージしづらい所など、その都度疑問点はいろいろ質問してしまいましたが、とても丁寧に、こちらがイメージできるよう説明して頂けましたし、どうすればいいのか迷った部分など、的確なアドバイスをくださり、「さすが、家づくりのプロだ。」と感じました。
建設中、ご近所の方に「色々な会社は、現場を囲ってしまい外から現場が見えないが、
山本産業さんが建てている家は、必要最低限の囲いだけで外からよく見えるので、
よほど家づくりに自信があるようだ。さすがにいい仕事をしている。」
と言われた時は、とてもうれしく、自慢できる家ができると確信できました。
そして今、生活をしていて自分の理想以上の家に仕上がり、文句の付けどころが有りません。